卒業
我が子がお風呂からあがってきたら、お祝いをする。
卒業祝いだ。
卒業式が終わった。
我が子は中学校の制服で参列した。
最近は小学生でも袴の卒業式らしい。
幸いなことに荒尾市は、袴は禁止だった。
中学校・高校は制服だから式の服装の心配をするのも必要なさそうだ。
我が子が望むならやってあげたいが、お金がかかるとちょっと(だいぶ)困る。
アルバイトでもしようかな、最近そんなことも考えた。
我が子の後姿を見ながら式中過ごした。
証書をもらうときも堂々としたものだった。
証書を一人ずつ渡すとき、校長先生は生徒一人一人に、「君のこんなところが素晴らしかった」と言っていた。心のこもった式だった。
担任の先生からも、一人一人に手書きの手紙が渡された。
改めて、この小学校でよかったと思った。
式が終了してから1時間も友だちと撮影会が繰り広げられた。
親はもう疲れ切っていたが、子どもたちは元気いっぱいだった。
明日はみんなで記念にグリーンランドに行くらしい。
改めて、私も頑張ろうと思った。
少しでも給料が上がるよう精一杯頑張ろう。
帰って、寧々を抱きしめた。
抱っこしようと思ったが、もう私と同じくらいの大きさになってるから、それはできなかった。
校長先生が、式辞で言っていた。乳児期は肌をはなさない、幼児期は肌ははなしても手ははなさない、学童期は手ははなしても目ははなさない、思春期は目ははなしても心ははなさない。
今もすでに目は離れているかもしれない。スマホももってるから。
でも心をはなしたことはないし、これからもはなさない。
だから、楽しい思春期を送ってね。
今日が節目の日だ。
また明日から頑張っていこう。