発表を終えて

土曜日の午後が自分の順番だった。

カナダでのカンファレンスでも試みたが、今回もやってみようと思い、原稿を読むのをやめた。しかし、10分という発表時間はある程度原稿を準備しておかないと、10分じゃ終われない。スライドをだいぶ削り、20枚程度にした。それでも10分は超えてしまう。おまけに原稿を見ないとなると、きっともっとゆっくりペースになるから15分くらいかかってしまうかもしれない、もう少し削るか、でもここは言いたいな、なんてことをしながら、金曜日の午前中と土曜日の朝にかけて必死に調整。

何とか間に合う。

トップバッターではなかったが、一人目の登壇者が、遠藤周作の文学作品の中なら医療者と患者の関係性について解き明かしていたのを聞き、そうか、ここのセッションはそんな内容のことか、と思い直した。自分もシジウィックを使って分析を試みたから。でも、文学者でも哲学者でも倫理学者でもない自分がここのセッションでうまく発表できるだろうか、するどい質問がきたらどうしよう、と不安が募った。

しかし、発表を終えて、質問に対してもなんとかディスカッションでき、持ち時間の20分を使いきった。もう少し色々意見がもらいたかったが、時間切れで仕方ない。

でも、なんとセッションが終わってから一人の方が助言をくれた。

とても有難い助言だった。感謝。

どうやら法学者らしい。

憲法、勉強せねば。

やる気が出た。

良いひと時を過ごせ、大満足。