自然と世界と子供たち

台風で川が氾濫して家が流される瞬間の映像をテレビで見た。

あまりのショックに我が子は泣きだした。もしこれが我が家に現実として起こったら・・・と想像したらしい。

救助を求めて逃げるとき、当然荷物は最小限。我が家のぬいぐるみたちともおわかれせねばならない、ということを思うと、いてもたってもいられなくなった、と。

昨日はだから、我が子はしばらく元気がなかった。

気持ちはとてもわかる。

今回は、たまたま台風の進路から外れたけど、いつこんなことが自分の身に起こってもおかしくない。そんな自然の脅威と隣り合わせで我々は生きている。

気象学者がいろんなところで今回の台風の解説をしている。詳しいことはよくわからないけど、こんな台風を起こした一つの原因にやっぱり温暖化があることは間違いないらしい。そしてその温暖化はこんな台風をこれからも発生させるだろうというコメントもあった。

 

グレタさんのスピーチに関しては色々な意見がある。

いろんな意見があるし、自分はその意見たちに対して反論する気はない。

でも、彼女は間違っていないと思う。

"How dare you"に込められた思いは、おそらくすべての子供たちやこれからの子供たちすべてが思うことなのではないか。彼女はそれを代表してスピーチしたのではないか。そこに賞賛も非難も必要ないのではないかと思う。

我々は、すぐに非難したり賞賛したりしたがる。でも彼女は、少なくとも彼女は、そんなこと望んでいない。ただ、世の中に訴えたかっただけだ。目先の利益にとらわれるなと。

グレタさんの年のころ、自分は沈黙の春という本を読んで、恐怖感にかられた。でも現実的な問題として乏しかったから、何も行動を起こさず、本の内容も忘れてしまっていた。でも、少なくとも、我が子が、昨日感じた自然への脅威は、グレタさんが感じていることとも似ていて、つまり、子供たちは、少なからず地球に何かよくないことが起こっていて、未来を案じてることには間違いないと思う。

大人ができること、なんだろう。

もう傍観者ではいられないのではないか。

そんなふうに思う。